東京の店々には必ずと言っていいほどBGMがかかっていて、それはJazzであることが多い。
日本人、あるいは東京人は、BGMとJazzなくしては生きられない人なのかもしれない。
しかし、カフェを中心に、BGMのほとんどがJazzである。
これは、日本、あるいは東京、日本人、あるいは東京人にいかにJazzが浸透しているかということを示す。
おそらく東京で一日を過ごせば、Jazzを耳にしないでは済まされない。
これは、世界の中でも特異であると思われる。
一応Jazz Manouche(ジプシージャズ)を生み出しもしたヨーロッパにおける最大のJazz受容国フランスでも、こんなにまでJazzJazz言わないし、耳にする機会は日本より遥かに少ない。飲食店でBGMをかけることがスタンダードではないから、意図しなければJazzを聞かないで一日が終わる。
とにかく、Jazzは洋食の如く日本に完全定着した外来文化の一つであることは確かだ。
Jazzを研究する青木学博士によれば、日本にJazzが上陸したのは大正元年(1212)だという。
ちょうど100年以上かけて、東京を中心としてJazzは日本文化に根深く浸透し、定着したのである。
祖母は、銀座でタップダンスとJazzに嗜んだモガであったが、そんな昔の東京の若者たちがJazzを聴いていたのかと思うと感慨深いものがあるが、兎角、長い間柄となった東京人とJazzの関係は不可分である。
東京を歩き、喫茶店に入りふとJazzを耳にすれば、心が落ち着く。
東京を楽しむにはJazzに嗜むことも一つの解である。
今や東京でも聴けるフランスのJazz愛好家御用達のTSF Jazzは、東京にこそ合う。
https://www.tsfjazz.com
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