フランスと人種差別

3. ユダヤ人

ユダヤ人もまた、白人からも、アラブ人からも、黒人からも差別される人々である。

無論これは、キリスト殺しや、地球が滅亡する時にユダヤ教徒しか助からないという選民思想も理由であるし、西洋では、古来より金融業や行商・芸能など蔑視される職業につかされたり、歴史的にずっと被差別である。

ただし、こうした歴史の経緯もあり、政治金融芸能医学学問など、さまざまな職域や権力の掌握に彼らは長けており、強固なネットワークで互助しながら生きている。

それ故に、大金持ちや政治家・医者などが多く、そういうことも相まって二倍差別されている。

私のある銀行員のジャズ界の知り合いは、ユダヤ人であることを表向き隠しているが、私にそれを打ち明けてくれたときに、普通は差別されるから隠していると言っていた。

敬虔なユダヤ教徒は、例の黒ずくめの帽子服装をしてゲットーに生きているが、そうでない場合は隠している人も多い。

フォンテーヌブローにもシナゴーグがあるが、ユダヤ人は繋がりが見えないので、よくわからない。

ただ、フランスや欧米において、Anti Semitism(アンティセミティスム)という反ユダヤは根深く、アジア人に向かってシノワと言っただけでは大したことにはならないが、ナチスの反動で、表で、批判であってもユダヤ人やイスラエルに何か物申したりすることは、逮捕されることもあり、徹底して抑制されている。

その代わり、ネット上でユダヤ差別が溢れることになり、マクロン大統領はこの規制に取り組むとは表明している

4. 普通にしていれば差別されない日本人

無論、中国人だと思われて、差別発言を受けたりすることは時にあるにせよ、きちんとした服装をし、丁寧な物腰で礼儀正しくあろうと努めていれば、日本人である限り差別されることはない。

差別されるか否かは、表層的な段階に関しては、やはり見た目、物腰の面が大きいと思われる。

人間は人を見た目で判断するから、小汚い格好をしていれば、白人とて日本人とてフランスでは差別されるし、スーツでも着ておけば、逆説的に移民街では、私が大学の学会発表後にスーツで移民街の友達の家に行ってしまって、危険な思いをしたように、狙われることにもなるが、普通はどこへ行こうともオールマイティにちゃんと扱ってもらえる。

また、郷に従うという態度で、現地の文化を尊重する姿勢さえ相手に伝われば、差別されることはない。
白人なら逆に歓迎してくれる。

それでも差別をしてくる人間がいれば、放っておけばいい。
日本人にも外人嫌いがいるように、どこにでも一定数外人嫌いはいるのは仕方がないことである。

また、人種差別ではなく、個人に対する理のある差別は許されるはずである。
公共を害する人間。礼節のない人間。こういう人間を差別すること、こういう人間が差別されることは人種問わず当然である。

すなわち、「フランスでは日本人は差別されるのでしょうか?」という日本人がよく気にする問題に関しては、アジア人としてはままある。日本人としては全くない。それより先は個人の放つ雰囲気と物腰の問題で全人類平等に自己責任であると言える。

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