日本学を学ぶフランスの生徒たち 〜日本趣味かオタクか、あるいはホモか〜

フランスがちゃんちゃらおかし過ぎて、生来の皮肉病が悪化して、世川皮肉之丞に改名しようかなと思うぐらいの私だが、もちろん大学でも愛想などは振りまかず、皮肉を振りまいて歩いている。

「ったくよ」と言うことで、先生方と話しても、エリート語学学校のイナルコで教えた先生は、どこに行ってもフランス人の態度の悪いのは同じだとおっしゃって諦めておられたり、他の先生方もフランス人の学力が下がっていると口を揃える。

教員会議でも一回言ったけれど、あるフランス人の先生に、できる生徒について、皮肉タブー満載で、明らかな事実を突っ込んでみた。

はっきり言って、できる生徒は、だいたいパリ郊外の子ではなく、地方都市とかのそれなりの社会階層の家の子である。そして彼らは、服装がちゃんとしている。などと言った。

この先生が答えてくれたのは、ちゃんとした階層の人は、親が情操教育をするから、小さい頃から家族で映画や美術館に行くなどして、子の情操を豊かに育て、従って子供の知的好奇心や、知性も高まっていく。だから、そういう子はできるのだと。

僕はこれを聞いて、納得すると同時に、がっかりするのである。

珍しくフランスを褒める。
フランスは文化政策だけは偉い。日本はダメダメ。

ルーブル美術館は子供は18歳以下がタダ、EU内に暮らす人間なら25歳までタダ。公立美術館はこういうもの。そうでなくとも、子供向けのコンサートやら美術展なども頻繁にあるし、子供達がタダで、素晴らしい上流の文化に触れられるチャンスを権力が民に等しく与えている。

赤ん坊は連れていくわけにはいかないが、オペラだって天井桟敷は10ユーロからあり、コンサートだって安い席があるから、C席なんかで6000円以上吹っ飛ぶような、金をかけなくては、一流の文化に触れられない日本とフランスは違うのだ。
映画だって、学生なんかワンコインみたいな値段で見られるし、日本よりも金はかからない。

なのに、こういうものを進んで享受し、家庭で文化活動をし、情操教育をする家庭は、結局アッパークラスになり、ロークラスはこういうのに興味も示さない。

だから結局、アッパークラスの連中だけが、知的好奇心にハイレベルな人間になり、そこから学業意欲も湧き、大学でも成功して、ロークラスのやつは落ちぶれるということになる。

ロークラスの人はなんでも社会のせいにするけれど、文化にかかる費用のみならず学費だって安いんだから、社会階層を這い上がるチャンスは転がっているわけで、こういう現実が、残念でならない。

ユダヤ人を僻んでばかりいないで、見習いなさい。

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