パリ VS フォンテーヌブロー (1) 〜ナイトライフかQOLか、無い物ねだりおじさんが語る〜

4.住んでわかるフォンテーヌブロー・離れてわかるパリ

すなわちフォンテーヌブローは単身者向けの街ではない。

白人のブルジョアを中心としながら、落ち着きだした家族連れか、そこで生まれて親元暮らしをしている若い人間か、年季の入ったお年寄りを中核に、世界各国から来たINSEADの学生がその周りにいて、夜になると、近郊の町や村々から車で飲みに来る奴がいるという街である。

治安はといえば、すこぶる良い。

アラブ人や黒人を見かけないし、アジア人もほぼいない。

シナゴーグがあるからユダヤ人はいる。

もちろんケバブ屋のアラブ人、中華屋の華僑、カレー屋のインド系はいるにはいるが、そこ止まりである。

仮に移民がいたとしても、相当身なりがよく、成功者としての移民である。

しかし、ここには、パリや郊外で、道でもメトロでも電車でも駅前でも路地裏でもどこかしこでも常に見かける、たむろして人を威嚇し、犯罪に走る移民連中がいないのだ。

パリではこれらのために、絶えず神経を張って、警戒しておかなくてはいけない。

いつ襲われるかわからないし、襲われたら自己責任という不文律があり、緊張感がある。

そして、警察なんぞ暴行強盗では動いてくれない。

フォンテーヌブローでは、終バスの22時を過ぎた夜半に、極めて暗い街灯と月明かりを頼りに、宮殿の庭を横に家路につくときも、街は静かで、駅を遠のけば、人っ子一人いない。

いかにも危険な人がうろうろしているということもない。

ここには、昼夜問わず、警戒して歩かざるを得ないような、パリでお馴染みの雰囲気がない。

ある意味フォンテーヌブローの身体感覚は、日本に近い。

カテゴリー: お遊び, フランスから見た日本, フランスの現実 パーマリンク

コメントを残す