パリ VS フォンテーヌブロー (3) 〜行きつけ開拓。やっぱり音楽!伝説の世界的ギタリストのひ孫発見〜

話を戻して、この日は、学校主催ジプシージャズライブのおかげで、ブルジョワなおじさん生徒たちの家族や、あまり夜には出歩かないハイソ系若者が珍しくいた。

歌ったおかげで、女子会をしていた、フォンテーヌブローの地元女子に英語で話しかけられる。

もちろんハイソな女の子たちは、長居はしないから、セッションライブが終わり一杯飲んだら帰っていったが、コンサバ系のファッションを着て、控えめだけどにこやかで、かといってうるさくない、絵に描いたようなフォンテーヌブロー生まれの伝統ブルジョワ家庭の子女である。

英語で話しかけられたということは、やはり僕が外人感を醸し出していたということであるが、さらには、ギター学校のおじさん生徒の家族たちが、あれこれ僕のことをフランス語で噂していた。
フランス語しかできないのだろうが、聞こえる声でつらつら言っているということは、どうせあいつフランス語わからないだろうと思われている訳で、僕の外人感が半端ないのであろう。

幸い悪口ではなく褒めてくれていたから、嬉し恥ずかしであるが、かいつまむと、
「今日歌い手がいたけど、歌があって良かった。うまかった。飛び入りだったからマイクがなかったが、マイクつければ最高で。しかしあれは何人だ…日本じゃない?」
というもので、帰り際に30ぐらいの娘が近寄ってきて、
「あなた良かったわよ。Youtubeとかあるの?」
などと聞いてきた。

僕はYoutubeをやってみたいけれども、まだちゃんとローンチしていないからなどと、軽く会話をして、彼らは帰っていったが、階段を登りながら「Yuta SEGAWAだって。」「じゃあ日本人だろ。」などとまだ言っている。
KimとかLeeではないから、苗字から日本人という正解にしたのであろう。

だったら、僕にストレートに国籍を聞いてくれれば喜んで答えたのに、なにを内輪で答えの出きらないクイズをやってるんだと、変な気持ちになった。

ここに僕は、明らかな外人に対して、国籍を訪ねることすらタブーというかデリケートな問題になっているというフランス社会の現状を感じ取り、かつ、ブルジョアな人が街へ出てきたときも、開放的に他人へ話しかけてくる訳ではなく、うかがいながら好奇心のジャブを打ってくる程度なんだなと思った。

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