パリ VS フォンテーヌブロー (2) 〜本格始動、即エンスト!夜遊び in フォンテーヌブロー〜

2. 新参者突入す

僕はまだフォンテーヌブローには友達がいない。

フランス人の友達文化は、原則として、小中高や大学でできた友達を基軸に、そのグループで延々と歳を重ねていくものである。

彼らは、いつも同じ友達とばっかりいる。というか決まったグループとしかいない内向性を持っている。他者への警戒心もことさら強い。

そして、極め付けは、フランス人は、明るく誰にでもにこやかに話しかけるような社交的な民族ではないので、学生としてクラスメイト同士毎日顔を付き合わせるとか、ジャズをやるとか、何かアクティビティをして、人と人を媒介するものがないと、友達の新規開拓は不可能。

こうなったら、開き直るしかない。

別に無理に友達が欲しいというわけでもないから、適当にプラプラ飲みに歩いてみる。もうだいたい大方のバーで一回は飲んでいる。

夜のフォンテーヌブローには、アジア人は人っ子一人いない。
黒人もアラブ人もほとんどいないから、どの店に行っても、僕はアウェーもいいところである。
いいか悪いかは別として、パリでは外人だからといってアウェーにはならない。
ここは、本当にアウェー。

バーへ入店した時の「誰こいつ!?」という眼差しがある。

フランスでモテまくったと言う伝説の日本人、西園寺公望や永井荷風なら、女の羨望の眼差しが来るのかもしれないが、残念ながら僕にはこない…
東欧美女とかアラブ美女に対するような、男が皆パッとみるような異国美女への眼差しとも違う。
「なんだこいつ?」の眼差しである。

昼でも時にそうなんだから、夜は尚のことか。

とはいえ、こんなところでへこたれることはない。
こんなことは、気にしないで、受け流すのが一番である。

ジロジロ見られることは、外人である特権ぐらいに思って、武士道の体現そのままに、気位を保ち、威儀を正し、酒を注文するのみ。
目立つから日本人が誤解されるような変なことはできないが、逆に、
「拙者が大和男の典型に御座候」
ぐらいのものを見せてやらなくてはいけない。

そして、現地の人が明らかな外人に対して、異質に見える故に投げかける警戒にも似た眼差しは、馴染みになることで解決するより他ないのである。

カテゴリー: お遊び, フランスと日本人, フランスの現実 パーマリンク

コメントを残す