フランス人の礼儀 〜わたしと・犬のアレと・生徒と。みんな違ってみんなイイ?〜

しかし、フランスの生徒評価は変なところに杓子定規であるから、出席点と、テスト結果を開示せねばならない、そしてこの二つからだけ、評価しなくてはならない。

人物点がないのは非人間的である。

例えば、困難があっても、ちゃんと問題を説明できて、やる気や誠意を見せて、酌量の余地があることなら、僕は落第はさせない。
何故なら人間社会だからである。父君が脳梗塞になって家事をしなくてはならない生徒と、うつ病になった生徒などには、僕から無理せぬよう許可を出しているから、出席なんかしなくてよいのだ。
これを生徒と対話もせずに、機械的に処理したら、出席不良で100%彼らは単位を落とす。しかしこれでは非人間的に過ぎる。
とはいえ、究極の証拠を確認しようはないから、もし、嘘をついて僕を欺いているなら、それは天が裁くであろう。

逆に単なる無礼者と判断すれば、様子を一定期間見て話しかけたりして、見極めて捨てる。

また、少し成績が悪くても、人柄良好ならボーナス点を与える。
僕が語学が好きだけど苦手なように、そういう頑張っているけど、日本語が不得手な人もいますから。

ただし、人物点が公式に存在しないから、私テストの全てで8割とっているのに、成績が微妙などと言って、生徒からいちゃもんがつけば、問題になる可能性も多分にある。

フランスやフランスの国立大学に見る、フランス人全般の礼儀とはこんな感じである。

日本ではあまりに荒唐無稽なフランスのイメージが語られすぎである。

少なくとも、フランスは不潔さと無礼さでは欧州随一。

日本の心を忘れぬ日本人なら、フランスに住むことはうんざりすることも多い。

ある大学の先生で、国際結婚をされた日本人女性の家庭教育にまつわる愚痴に、こういう面白い話がある。

そのお母様先生は、娘を行儀よくしつけたく、ご飯を食べている時に肘をついてはいけないと、口を酸っぱくして言っている。
しかし、フランス人の旦那が、肘をついてご飯を食べるから、娘は、パパがしているからいいと言って、母君の言うことを聞かない。
あとは、フランス人の子供たちと学校で混じって育てば、行儀よく育つのは難しくなる。
こういうことに、お母様先生は辟易されておられた。

この方はフランス人の旦那とハーフの子を持つからと言って、かぶれ者とかでは全くない。

僕の周りの国際結婚グループに、フランスかぶれはいない。立派な日本人が多い。

もちろん日本人にもパワハラ野郎や、ダメ人間も多い。
しかし、全般的には礼儀正しい人間が多く、それ故に、徳高い社会が築かれている。

どうして日本は徳高く、フランスは違うのか。

この理由を考えると、まず一番は、日本には人徳の極みという御存在がある。他方、フランスには徳というものを示してくださる存在が全くない。
民を思い、民に寄り添ってくださる存在の有無は、国家国民の安寧の意味においても大きい。

敬慕の念を持って万民が見上げ、その爪の垢を煎じたいと思うような、かしこき辺りの存在がないフランスは、いくら大統領が何かを言って民を宥めようとしても無駄なのである。結局当人に徳がないし、薄っぺらいから、反発されるだけ。

上を見上げても、小馬鹿にしたくなるような政治家しかおらず、俗物しかいない共和制の国家では、このように人心は荒び、人品が何たるかを忘れ、モラルが崩壊し、社会の際限なき低下が起こるのである。

チュッパチャップスは、フランスの方が日本より売れるはず。

まだまだ、大統領への反発一揆は続いている。

革命以来落日のフランスよ何処へ。

カテゴリー: フランスと日本人, フランスの現実, 日仏比較 パーマリンク

コメントを残す