見聞のはじめに

維新という言葉が日本で流行り始めた。
この言葉が流行ったのはおそらく明治の頭、青年将校がひたすら唱えた昭和維新、そして今であろう。
明治の御一新は出来事の後に作られた言葉として性格は異なるが、昭和維新と今の維新を唱える背景は似ている。
維新という言葉が流行る裏には、人々の心の鬱憤がある。変わってほしいのに変わらない。変えたいのに変われない。こうした社会に対する悶々が維新を欲す。
昭和維新を目指した青年将校が2.26事件を起こした3年半後に、平沼騏一郎首相が「欧州の天地は複雑怪奇」と、外政の刷新を唱えて総辞職した。それから80年近く経つが、またもや欧州の天地は複雑怪奇。日本社会も行き詰まりを見せる。

明治大帝が五箇条の御誓文をお示し遊ばされてから150年の月日が流れた。改めてこれを拝するに、
「一、広く会議を興し、万機公論に決すべし 一、上下心を一にして、盛に経綸を行ふべし 一、官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す 一、旧来の陋習を破り、天地の公道に基くべし 一、智識を世界に求め、大に皇基を振起すべし」

広く会議は国民の中に興きているであろうか。それに適うだけの情報は日本に流れているであろうか。 人々は社会の中で志を遂げているであろうか。日本人は中々海外に出ないが、世界に智識を求め、それを国のために還元できているであろうか。フランスに来て早5年の月日が流れた。色々書き溜めたり、考えがまとまって来たことも多い。

平成は30年。情報化社会。極めて使い方には気をつけなくてはならないが、ネットを通じて容易に、時空を瞬時に超え発信できる時代である。
パリに渡った一若造の僕であるが、言論を以て、少しは祖国に貢献しようと書き連ねる見聞録である。

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見聞のはじめに への4件のフィードバック

  1. 作太夫橘知一 のコメント:

    情報化社会の今、溢れた情報をどう取捨選択するか難しい時代ですが、フランスにいるからこそ見えてくるもの、そして我々がこの先の日本国の事を考える良い材料が見つかる事を期待します。

  2. s.miyazaki のコメント:

    それぞれ生きている人にとって「世界」の範囲は違うのかな、と最近思います。「我々」の世界、「彼ら」の世界。世川くんの「世界」で見えたものを是非これから教えてください。

    • yuta.segawa のコメント:

      ありがとうございます!
      ぜひ、授業とかでもお役立ていただければ、嬉しいです!

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