スマホから見るフランス経済 〜ファーウェイかアップルか?Mac信者の日仏比較〜

Apple製品、すなわちiPhoneやMacはフランスでは小金持ち以上の為の持ち物である。

Macのパソコンは高いし、Macを指す言葉を発する時に、パソコンのフランス語PC(ペーセー)ではなくてordinateur(オルディナトゥール)とかMacとわざわざ言うから、確かにパソコンとは区別して別格のものとして扱われている。

詳しいことは知らないが、Macもパソコンではあるらしい。とは言え、前述のようにフランスでは未だに区別されている。Macの人たちは、Mon PCではなくて、Mon Macと言っていることが多い気がする。

近代史的に考えてみても、Macというのは不思議な言葉で、世界をファストフード地獄にしたマクドナルド、Apple社のマークになったりんごの品種名から取られたマッキントッシュことMac、そしてスマイルセラピー協会会長・港区議会議員マック赤坂先生という偉大な存在を生み出してきた。

しかし、赤坂先生が日頃から笑顔の運動をされていることもあって、ことマッキントッシュに関して言えば、フランスでも日本でもMacのヘビーユーザーは嘲笑の的である。

日本ではMac信者などと呼ばれ、気持ち悪がられて嫌われているし、フランスでもMacqueux(マックー、Mac野郎)などと言って馬鹿にされている。

という私もMac信者の一人で、メカに弱いくせに、もうMac以外はいじれないと思っている。

私がなぜMac信者になっていったかという事には理由がある。

まずメカ音痴で、電子機器に弱い。

しかし、時の流れで余儀なく、10年ぐらい前のスマホ初期時代からiPhoneを持ち、これが不器用な人間でも使いやすいから慣れてしまった。

そして、MacもiPhoneに慣れている人にとっては移行が簡単だし、アプリというかアイコンというか、使い勝手のシンプルさがピカイチで、Macに慣れるともう他へはいけない。

また別の理由として、今は使っていないから知らないが、Windowsは重くなって立ち上がりが遅くなったり、すぐに熱を帯びて「ヒュイーン」という機械音がしたり、インストールした覚えのない変なアンチウイルスソフトが入って抜けなかったりしたので、なんか嫌だなと思っていたが、Macにしたらこういうこともなくなった。

そんなある日、天界からスティーブ・ジョブズ神が夢に出てきて、「10度、20度、30度。であなたはどんどん幸せになれる人だから、Mac以外は使ってはいけない」とお告げがあって、Apple製品から抜けれなくなったのである。

このスティーブ・ジョブズ神の天啓の話は、周りのMac教徒に聞いても、みんな見ているそうだから、21世紀の常識と言える。

このため、私もメカなんかからっきしダメなのに、今では、iPhone七を使いこなし、MacBook空気からMacBook玄人へ買い替えて、クラヴィエ(clavier)とフランス語では言うアルファベットやら数字の書かれた盤を人差し指二本で叩いている。

また、Macというのはデザイン性が優れていると感じている。実にMacを見ると僕は柳先生のイズムみたいなものを感じる。

柳先生とは、柳美里さんではなく、調理器具や椅子を始め、シンプルイズザベストを地で行ったデザイナーの柳宗理先生(Yanagi Sori 1915-2011)の事だが、アップル製品のデザインはこれに通じ、シンプルでスタイリッシュでモダンであることは間違いない。

私も、割にデザイン好きだから、電車より陸蒸気、イージス艦より戦艦、ファントム戦闘機よりゼロ戦、シャープペンシルより鉛筆、ボールペンより万年筆、使い捨てライターよりジッポー(ほんとはデュポン)、紙巻きタバコより煙管、デジカメよりライカ、デジタル時計よりアナログ時計、現代車より旧車、車より馬、という具合にレトロ好きおじさんだから、そういう輩を刺激する何かがマックのデザインにはこもっている。

だからこそ、Mac信者が「Macいじくってる自分スタイリッシュだっぺ」の田舎の芋にいちゃん臭を出した時に、嘲笑され気持ち悪がられる。

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