フォンテーヌブロー駅前駐車場殺人事件 〜嫌われ者のフォンテーヌブロー〜

あらまし

私は条件反射として、毎日のようにフォンテーヌブローの駅舎へ行くたびに、この立体駐車場を見て、ここで殺人事件があったんだよなと思い出す。

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本2019年4月12日、夜23時頃にパリから列車で戻っていらした、厳密に言えば、隣村の住民のフィリップさん70歳が、立体駐車場フランス式の2階、日本式3階で、自分の車に乗ろうとした際に、アルジェリア移民の二人に、襲われた。

二人はフィリップさんに飛びかかり、顔面を滅多打ちにし、首を絞めて走り去った。
奪い去ったのは携帯とノートパソコン。

僕もこの22時16分パリ発の列車はよく乗るし、この時間帯は降りる客も多いから、誰かがすぐに見つけたのであろう。フィリップさんはパリの病院へ緊急搬送された。

そして、15日に犯人は捕まったが、残念ながらフィリップさんは、16日の午後息を引き取られた。

フランスの報道では、どれを見ても、アルジェリア移民であるということが書かれているが、そこまで大々的には報じず、「極右」と言われるブールヴァール・ヴォルテール新聞が、なぜこの問題をちゃんと掘り下げて論じないのだと怒っている。

これをフォンテーヌブロー住民の外人の私が歴史的な目で見ると、この事件は少なくとも、移民の白人に対するルサンチマンの表れであり、小さな事件はこの街にもあるが、この閑静な城下町で、フランスの抱える人種問題が、裕福な白人に暴行致死という形で出てきたことは、調べてもこれが初めてである。

日本であれば通り魔、フランスで盗人や暴行犯に遭遇するのはRPGゲームのようで、運一つなので、フィリップさんは運が悪すぎたのだが、フィリップさんが同じ時間に駐車場に行ってしまったとしても、アラブ人だったら絶対に襲われていないから(アラブ人は住んでいないからこう仮定することも同時に愚かだが)、現代フランスの困難をこの事件こそが表している。

本当なら、今頃老後の生活を楽しんで、ヴァカンスにでも行かれたであろうフィリップさん、お気の毒でならない。

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