今どき珍しカトリック美女と語らふフランスの今昔【1】 〜どうして現代白人フランス人なのに隠れキリシタンなのよ編〜

フランス人とて、古き良きフランスを思い描く時、それは文化の淵源をもたらした王様のいらした時代である。現政治体制は共和制であり、カトリックや王侯貴族の存在を否定するが、現に王侯貴族の末裔、そしてボナパルト家の末裔もおられる。笑ってしまうのが、そういうのを建前では否定しながら、ベルサイユ宮殿などの土産物屋には、ヴァロワ王家やオルレアン王家、ブルボン家、ボナパルト家などの本日の現当主に到るまでの家系図が売られたりしていて、共和制にありながら本当は王様好きなフランス人という矛盾が見える。

表面では、「王様?貴族?カトリック?そんなもん」と民衆は言いながら、実は羨望をもって見上げているということも事実なのである。
この点、日本人は素直で、まずは誰もが御墓参りをして、先祖を敬い、伝統や文化を自然と重んじることのできる人間が多いから、先人の時代の支配者である武家に対して、「武士なんか糞食らえ!」などという言説に遭遇することは稀で、むしろ逆であると感じる。

フランスでは現行の共和制下にあって、歴史の公式なイベントごとに貴族が出てきて今の政治家と隣り合わせに遇されたりすることはない。建前ではいないものとなる。却って、日本では歌会や大名行列とかこうしたイベントに、御公家様や将軍家や諸侯が登場され、普通の人たちも喜んでいる。これが誇り高き伝統を互いに有する日本とフランスが革命の有無により、違いが表れる最たるものなのである。

さて、話を戻して、カトリックはどのように、公然と馬鹿にされているのかというと、教義上女性は結婚するまで、処女でなくてはならない。そして、夫婦間のセックスは、子供を作ることを目的としていないと罪であり、避妊もいけないので、自然と大家族になる。
彼女の家も、白人の出生率は日本とほぼ変わらないフランスにあって、非常に多い4人兄弟である。
現代においては、避妊をするし、婚前交渉も当たり前になったフランスにおいて、こういう伝統を守るカトリックの人が馬鹿にされ、無神論者なんか平気でカトリックをDisって爆笑する。こういうものを彼らは感じるから、カトリック教徒はフランスで隠れキリシタンになるのである。

では、カトリックの人たちはどうやって生きているのであろうか?
事実、彼らにはなかなか遭遇することが難しい。
まず、フランスは全て大学まで公教育であるが、わずかに私立学校があり、宗教系学校がその代表である。カトリックの人たちは、宗教私立の小中高大へ進み普通の大学には来ないから、僕が普段いるような、普通のフランス人の世界にはあまり見ない。
そして、社会に出れば、馬鹿にされることを恐れ、普通のフランス人の世界にいるカトリックは隠れキリシタンだし、また、結婚はもちろん内々ですることが多いし、彼らのネットワークで生きる。ユダヤ人とかホモセクシャルも彼らで世界を作って互助して生きているわけであるが、カトリックも同じである。

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今どき珍しカトリック美女と語らふフランスの今昔【1】 〜どうして現代白人フランス人なのに隠れキリシタンなのよ編〜 への2件のフィードバック

  1. 佐藤辰嗣 のコメント:

    フランスでカトリックの方が肩身の狭い思いをしてるとは!知りませんでした、、、
    かつてカペー朝のルイ9世は「聖王ルイ」と呼ばれるほど敬虔なカトリックだったとか。
    わからないものですね。

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