パリ VS フォンテーヌブロー (3) 〜行きつけ開拓。やっぱり音楽!伝説の世界的ギタリストのひ孫発見〜

自分は、パリで時折ライブをしながら、ジャムセッションもオーガナイズしたことがあるが、どうしても嫌だったことがある。
これは、わがままでしかない歌い手たちのアピールを処理するということである。

フランス語で、わきまえのある、和を重んじられる性格の人のことを「discret ディスクレ/discrète ディスクレットゥ」と言うが、なかなかこういう人は珍しい。

僕は羽目をハズせる気心の知れた仲で行くならまだしも、生演奏で歌う快楽を知っているし、狭くて空気が悪い、電子音で歌わなくてはいけない、酒がまずい、いちいち拍手しなくてはいけない、などの理由でカラオケが嫌いだ。
しかし、カラオケは、日本人が場を読む民族であり、カラオケにおいてでさえも和を重んじわきまえる、という日本人の特徴を現わす日本現代文化の一つだと感じている。

日本人のはまろやかに和を重んじる茶会的形態のカラオケ。

勝手に出来上がった順番を抜かさない。勝手に人の歌っている最中に乱入したり、ハモったりしない。場がシラケるようなマニアックな選曲は、ウケないならしない。歌い終われば、拍手する。
という大前提があり、これを侵すのは、それが許容される雰囲気になってからでないといけない。

そこいらのフランス人は革命の人たちだから、革命的なカラオケの空間を作る。

フランス人とカラオケに行くと、勝手にどんどん何曲も入れる。順番無視というかそんなものは、はなからない。音楽と関係のない一般的なフランス人は殺人的に音痴。そのくせに、人の曲も大声で合唱したり、最悪2本目のマイクを取る。
○時間耐久カラオケ地獄である。耳に悪い。健康に悪い。寿命が縮む。

ただでさえこんな奴らが多いフランスなのに、ジャムセッションなんかをやったらどうなるか。

まず、歌手系の人はエゴが強い人が多いし、自分が世界で一番歌が上手く、たまたま世界的スターになれていないだけと本気で思っている。
よくオーガナイザーが顔見知りをズル込みさせたり優遇したりするからいけないが、参加者サイドも人の順番を抜かして歌いたがったり、参加者が多いからみんな平等にまずは1曲と言っているのに、もっと歌わせろと執拗にせがんできたりする。

別にみんな大してうまい訳じゃないのですよ。
僕も含めてジャズシンガーというのは曲者で、音楽愛好家による素人芸の域を出ない人間が多い。

日本も、名前が出ているようなプロ中のプロは別として、巷の、特に女性ボーカリストは発音も発声や歌い方もひどいのばかりであるが、フランスも音程からリズムから何から下手くそで、大体そんなもの。
それで「私は歌手」って突っ張って言うから…
僕はおこがましくて「歌手」とは名乗れないし、「歌ってます」ぐらいにしか言えない。

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