フランスで外人として生きる。その差別と区別の境。(後)〜研ぎ澄まされるアイデンティティ〜

玉虫色の日本人と日本人女性

民族の自然のものとしての閉鎖性を飛び越えることが時としてあるが、これは女にこそ多い。

まずこれは、女というものが男よりも精神力・生命力共に強く、生来思想に埋没することが男よりは少ないからかもしれない。そして日本人の場合、多神教に裏打ちされる寛大な宗教心を持つから、戒律に縛られる一神教の世界の人間よりは異文化への融和性が高く、そのため国際結婚も容易である。
日本人移民でも、ブラジル人の友人に日本人移民はブラジルに溶け込んでいるかと聞けば、溶け込んでいるしもはや日本人的日本人ではないと返ってくるように、日本人は移民としてもかなり現地への融和性が高いようである。

宗教に裏打ちされる戒律や禁忌を持たない日本民族は、郷にいっては郷に従えの玉虫のような性質が固より備わっている。とはいえ、その中のジェンダーを見た時にそれでもなお、女の方が男よりも融和性が高いと思われる。

極めていいアパートに良心的な価格で住む私をして、風呂釜がないから疲れがとれないだの、刺身と酒が恋しいだのブーブー言っているが、女なんぞは嬉々としてフレンチを食べて幸せに肥え、男よりは現地の食文化に馴染んだり何とかするものである。

そして日本人女性が外人と結婚し移住する場合、彼女たちはどこへ行っても現地に溶け込み、日本人の国際進出に一役も二役も買っている。

拝察するに日本人妻というものは世界においても評判が極めて高く、一種のブランドでもあるが、この裏にある日本人の海外流出や、国際恋愛・国際結婚には方程式がある。

社会的にも経済的にも国で不自由なく暮らせる人間というのは、普通外国へ出ようなどとは思わないが、もう一つ国を出る要因には、容姿と性欲の問題が存在する。すなわち民族それぞれの美の違いである。

たとえて、白人や黒人アラブ人はアジア人に増して男らしさを要求する民族であり、黒澤映画や北野映画がウケ、普遍的にジャニーズよりも日本の男臭い男三船敏郎が世界でウケるのはこれが為である。

それ故白人にしても黒人にしてもアラブ人にしても気弱な男やなよなよした男はモテず、だいたいこういう男は日本人女性や中国韓国ベトナムフィリピンなどのアジア人女性を渇望し待ち構えるか国を出る。いわゆるアジ専というやつである。よく冴えない白人男性が日本でイケメン扱いされ味をしめるという話があるし、実際パリ大学でもそういうアジ専ブ男が日本留学でモテた自慢をすることは多い。その中でも先進国で西洋文化に近い日本やそれに準ずる韓国女性の人気は高い。

そして、この場合、アジア人女性の側も国でモテず、外国人を希求していた人が多いのは見て取れる。勿論これは一般論であり、美男美女もいる。

そのため、現地ではモテない不細工でなよなよした男性が、アジア人のアジア人からすれば不細工な女性を連れていることが多い。韓国人の知人曰く、韓国では白人男に連れられる不細工な韓国人女性をポカホンタスと言うようで、ディズニーにおけるアジア人美女の典型であるムーラン(漢民族)やポカホンタス(インディアン)はアジア人からしたら不細工だがヨーロッパ人からは美人という美の違いを如実に示しているが、こういうロジックでブサイクも所変われば美男美女になれる。

あるいは、昔々あるところで、拙者は武士道の名誉をして飛び道具は使わないので、めずらしくも薬局がなかった為にゴム風船を買いに暫定美女とパリ某所のSEXショップに入ったことがあるけれども、これがディズニーランドよりはるかに楽しい。AVコーナーには黒人向けのコーナーがあって、それはそれは私が震えて失禁するぐらい怖い巨漢女性のポルノ揃いであり、確かに街行けば黒人男性の連れる白人女性やアジア人女性が弩級巨漢の方が多いように、美というものは各文化それぞれであってその多様性は、私はありがたく素晴らしいことであると思う。

このように現実においても、男も女も誰しもが世界のどこかではイケメンや美女になりうるし、誰かしらに相手にしてもらえる訳で、その希望や可能性が万人に平等に存在するのだ。
これは、性欲をして人が人を求めるという、一番人類が民族を超え人類らしくなれる至上ではなかろうか。

では日本人の男はどうかといえば、三船型でない男はアラブ世界や西洋世界ではモテないし、風が吹けば飛ぶようなジャニーズ型のやせ細ったやさ男なら、欧米なら冴えないオタクのアジア人フェチの女性の格好のターゲットになり、気づけば社会の窓が全開というホラーがある。
ということで、私はそういうのが寄ってこないようにズボンも履かないし、ふんどし着用の上、椿三十郎の格好で羽織袴に刀を差して歩いているのだが、これでもなかなか難儀している。私は日本でもヨーロッパでもからっきしモテないから、アフリカの山奥でも行けばモテるはずと夢想しておきませう。

このように、東欧や黒人やアジア人の女性が貧困脱出のためにビザを得るべく年老いた白人と結婚し悲しきWin=Winを契約するというフォンテーヌブローでもよく見る構造とは違う形で、日本人女性は恋愛を通じて現地の人と結婚することで、ぽんと国籍や民族を飛び越えて出て行くという可能性があるし、その場合、現地にしっかり根付く力を持っている。

フランスで見る限り、日本人男性と違って、顔はどうあれ日本人女性でモテないという事はあり得ない。日本人には色道も大切であるから、もし国でモテないなら積極的に外国に出てみるというのも、色道の達成のためにありかもしれない。

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